スクール ウォーズ2
ここがおかしい!

2010/09/28
更新部分には印が付いています。

スクール☆ウォーズ2は、設定から何からおかしいところばかりだったが、そのおかしい部分を、余すところなく掲載します。

1.設定およびドラマの展開がおかしい!

少年院で高等教育過程?

 これはすごく疑問。少年院で高校ができるとは!?
高校は義務教育じゃないので、本人の意思次第だから、少なくともラグビー部に入部させるために、全国からラグビーができそうな人達を光成学園に移送させるのはまずくないかい。
高校教育は3年間だから、1〜3年までいるのか?生徒会長が誕生したら、少年院生の人権とかまで主張され、教官達が追放されたりして。

これはありえます。といっても通信教育課程です。
通信制とはいえ立派な高校生なので、高校生の大会に出場も不可能ではないのですが、全日制の大会に通信制、定時制の参加が認められている競技はレスリング、ボクシングのみです。ラグビーは認められていません。
実際に光成学院は分校という形なので全日制なのでしょう。
全日制となるとキチンとした3年間のカリキュラムが組まれるはずだが、院生の退院日はバラバラだし、事実上は不可能です。
(2010/09/28に、読者の方より情報提供いただきました。ありがとうございます)

そもそも少年院の高等教育が始まったのは00年以降であり、その10年以上も昔に分校としての全日制高等教育が実現していたことに無理がありますね。

1年足らずで花園出場

 全国の少年院から選抜されたラグビー部員候補生ということで、短期間で強豪チームになりうるメンバーあり、現実的かもしれないが、1年足らずでチームワークとかが働くのだろうか。
そもそもラグビー部員の中で、ラグビー経験者は吉川ただ一人。
それ以外は素人。
つまり、吉川以外はラグビーというスポーツを始めてわずか1年足らずで花園出場を果たしたわけである。
滝沢賢治の腕はやっぱりすごい。日本代表監督も彼に任せるべき!

あれのどこが花園だ!?

 最終回で、ついに花園出場を果たした光成学園ラグビー部だが、花園に立っているとは言っていながら、そこは全然花園ではない。どこかのグラウンドだ。
時計からスコアボードから、まるで撮影用に作ったような白いきれいなもので、ベニヤ板に時計を描いたようなお粗末なもの。
観客席も小さかったような気がする。前作も花園シーンは、かつて伏見工業が実際に戦った決勝戦シーンの映像を用いたりと、なんとかごまかしていたが、本作は明らかにうそとわかる花園だった。
前作はビデオはさほど普及はしておらず、例えば第1回放送に出ていた平山誠と内田治男が、後に登場する人物とは違う俳優だったりしても、たいていの視聴者は気付かなかったが、さすがにビデオがかなり普及した本作の時代は、ちょっとした間違いでつつかれてしまう。
いやな時代だが、これはギャグとして片付けておくことにしよう。
→本編で花園として撮影されていた場所は藤沢市北部にある秋葉台運動公園です。
当時近くに住んでたのでそこそこ話題になっていました。 普段は中学生ぐらいのサッカーの試合で使われることが多かったと思います。
でも、あそこを花園とするのは無理がありすぎますよね!?
ラグビー場なのに試合のシーンで片付けたサッカーゴールが横たえてあるのがばっちり映ってた気がします(笑)
キャパの問題は、本物の花園も第二グラウンドは確かスタンドが無かった(秋葉台は片側のみスタンドがある)と思うので許せるとしてもサッカーゴールはねぇ・・。
(2001/12/13に、読者の方より情報提供いただきました。ありがとうございます)

最終回がおかしい

諸事情があって、無理矢理終わらせたとしか思えない最終回。今思い返しても最悪だった・・・・・。
「スクールウォーズ2のここがむかつく!」を参照

サングラスがおかしい

主題歌シーンではサングラス着用でプレイしているけど、本編でははずしている。
それに、試合前の練習だけサングラスを着用して、試合でははずすというのは、本来素性を隠すためにサングラスをかける意味がないんじゃないの?
「スクールウォーズ2の謎」を参照
→すみません。主題歌シーンでも試合中はサングラスをはずしていました。
まあどちらにせよサングラスを着用する意味がないと思いますが(2003/03/10)

本校である河北高校との2度目の練習試合は、光成学園フィフティーンにとって初めてのアウェーゲームです。
河北高のグランドでの試合なので、一般生徒に顔を見られる可能性大です。院生の人権を配慮してサングラス着用を提案したのは滝沢先生のアイデアです。
試合中は着用していないので無意味ではないか?との問いが多いみたいですが、先生曰く「試合ではヘッドギアを着用するし、故意に写真撮影する人がいない限り顔は解らないだろう」とのことです。
対戦相手以外の人が注目する場合にのみ着用しているようです。会場入りと帰り、茨城県大会優勝後の表彰式、さらには県予選の組み合わせ抽選会に出席する際です。花園での組み合わせ抽選会のシーンは無かったですね。

最終回がおかしい2(2001/09/22に、左近さんより情報提供いただきました。ありがとうございます)

茨城の少年院を出所した秋本は、真っ直ぐ静岡県の沢村洋子の墓に向かったが、秋本の「リストカット」を阻止するべく、滝沢、吉川、水口、新田、佐山が、、、、茨城ー静岡って単純計算でも200kmはあるぞ??

2.部員達の少年院入りになった原因がすごい!
→要するに、みんな悪い奴じゃない

吉川静男(湯江健幸)の場合

 吉川はかつてラグビーをやっていたが、練習中に何か気に食わないことがあり(忘れました。知っている方、教えて)、部室で他の部員の財布の金を全部盗み、逃亡。
その途中で篠原行子(島崎和歌子)と会い、一夜を共にした後、逮捕されたわけだが、部員の金を盗んだだけで少年院入りとはすごい。法に照らしあわせば立派な犯罪だが、あくまで学校内の出来事でしょう。
それならせいぜい退学がいいところでしょう。
 学校が警察にチクったくらいだから、吉川はよほど学校から嫌われる存在だったのか!?

水口征二(西村和彦)の場合

 水口は家庭が生活苦で、定時制高校に通いながら、働いて妹と生活を送っていた。
野球部のキャプテンもつとめており、ある年、全国定時制高校野球大会が開かれるため、(たぶん神宮に)バイクで部員達と遠征したが、開催期間中、ずっと雨が降り、開催中止となる。それにキレた水口は、夜、甲子園球場まで行って、全国高等学校野球大会の優勝旗を燃やした。この事件は全国的にも話題になったらしい。
 これで器物損壊で逮捕され、少年院に。でも、この行為が、少年院送りに値するものなのか?
少なくとも更正の必要はないと思うが・・・。
全国的に非難を受けたからやむなく少年院入りにしたのかな?

3.その他(ジョークも含みます)

本当に更正の必要あんのか!

 部員たちが少年院入りした原因を見て、一貫して言えるのは、「本当は悪いやつらじゃない」ということ。
どちらかというと今よく言われる「学校が悪い」「社会が悪い」になりがちだった。
だから部員達には本当に更正の必要があるのか疑問の者達が多かった。吉川は窃盗はしたが、常習犯ではなくちょっとしたきっかけだったし、水口も甲子園の優勝旗を燃やしはしたが、少年院に行って更正するまでもないだろう。秋本に関しては、更正というよりかっとなって刺したことへの償いの意味で少年院にいるような気がするし、佐山もそう。
 更正させたといえるのは、新田率いる仲間達の方だろう。
はっきりいって前作の川浜高校のワル達を更正させた時の方が賢治にとってもやりがいがあったと思われる。

むしろ清水教官を更正できたのが良かった。

清水教官(石橋正次)は終始ラグビー部を恨み続け、しまいには法務省の小川(倉石功)を辞職させるまでに至った極悪人だったが、そんな清水を少しだけでも更正させたのは、このドラマにおける賢治の最大の手柄!
清水は少年院生より悪質だったからなあ。この後、小川に死ぬまで償い続けてくれ!

梅宮辰夫が生き返ったぞ!その他、前作と同じキャスト陣が別人として出演!

 前作で中華料理店「新楽」のマスターをやっていた梅宮辰夫が生き返った!
とは言っても本編では別人の設定。妻の和田アキコも同じ。光成学園に給食を提供している商店主という設定だった。
その他に、名古屋章、倉石功といった前作と同じ面々が別人として勢揃い。
それにしても賢治は梅宮を見て「おお、あの亡くなった新楽のマスターにそっくりですねえ」とか思わなかったのか!?鈍感だーーー!???

最終回でラグビー部員全員が出所になった時、暴動が起きなかったのか?

 最終回で、花園出場を果たし、懸命に戦ったラグビー部員は更正が認められて、全員が出所になった。
これってやばくないかい?
私がもし非ラグビー部員としてその場にいたら、間違いなく仲間を集めて暴動を起こすぞ!
大体彼らラグビー部員のほとんどは、全国から強制的に集められてきた者ばかりだった。
たまたま自分の意志ではなくラグビーを始めた連中が、その活躍で更正が認められ、出所するというのは間違いなく不公平!
それに、部員はスポーツ経験者で、運動神経が抜群という理由で集められたということは、そうでない者を差別していることになる。
新田とその仲間3人は後からの入部だが、ラグビー部をつぶそうとして入ったのが、そこで更正が認められ出所というのもおかしい。
ラグビー部をつぶそうという不純な動機から入部した者達を、賢治の力でたまたま更正したからといって出所というのは、ラグビー部に「入った者勝ち」じゃないか。
 その後、ラグビー部が存続したかは不明だが、おそらく全国から入部希望者が殺到しただろう。